熱電対
高精度な温度測定を実現する、国内シェアトップクラスの貴金属熱電対
熱電対は、鉄鋼や硝子、半導体分野など高温域の温度測定に欠かせない製品です。不純物を取り除く優れた精製技術により、高精度な温度測定を実現します。
また、JIS規格品だけでなく、線径数十μmの極細線などお客様の幅広いニーズにお応えします。
白金-ロジウム系熱電対素線
- 概要
- 白金-ロジウム系熱電対素線は、融点が高く、高温下でも酸化しにくい特性があります。化学的変化が少ないため、高温での精密測定や温度管理に適しています。
- 特長
-
- 当社の熱電対素線は、社内で精製した高品位の白金とロジウムを原料として使用しています。
- 組成を均一にする独自の熔解方法により、高精度な熱電対素線をご提供できます。
- 極短時間の測定に対応できる線径数十μmの消耗型熱電対も取りそろえています。
詳細
JIS 規格
種類の記号 | プラス線 | マイナス線 | 許容差の分類 | ||
---|---|---|---|---|---|
クラス1 | クラス2 | クラス3 | |||
S | 90%PtRh | Pt | 0~1100℃未満: ±1℃ 1100~1600℃未満: ±[1+0.003・(t-1,100)] |
0~600℃未満: ±1.5℃ 600~1600℃未満: ±0.0025・t |
- |
R | 87%PtRh | Pt | 0~1100℃未満: ±1℃ 1100~1600℃未満: ±[1+0.003・(t-1,100)] |
0~600℃未満: ±1.5℃ 600~1600℃未満: ±0.0025・t |
- |
B | 70%PtRh | 94%PtRh | - | 600~1700℃未満: ±0.0025・t |
600~800℃未満: ±4℃ 800~1,700℃未満: ±0.005・t |
- ※1tは、測定温度の+,-の記号に無関係な温度(℃)で示される値
- ※2許容差は、新しい素線だけに適用する。
JIS 規格外
品名 | プラス線 | マイナス線 | 測定温度 | 許容差基準 |
---|---|---|---|---|
13%PR | 87%PtRh | Pt | 0~1,600℃未満 | ±1.5℃または測定温度の±0.25% |
20%PR | 80%PtRh | 95%PtRh | 600~1,700℃未満 | ±5℃または測定温度の±0.5% |
40%PR | 60%PtRh | 80%PtRh | 800~1,800℃未満 | ±5℃または測定温度の±0.5% |
消耗型R | 87%PtRh | Pt | 0~1,600℃未満 | 1,554℃において±1.5℃ |
消耗型B | 70%PtRh | 94%PtRh | 600~1,700℃未満 | 1,554℃において±2.0℃ |
消耗型13%PR | 87%PtRh | Pt | 0~1,600℃未満 | 1,554℃において±1.5℃ |
抵抗線(測温抵抗体用白金素線)
- 概要
- 白金測温抵抗体の抵抗素子および抵抗素子のリード線用の高純度銀線などを取りそろえています。当社の誇る高度な精製・加工技術により、厳密な品位管理を徹底しています。
- 特長
- 当社では抵抗比特性の異なる白金抵抗線2種類を提供しています。
詳細
測温抵抗体用素線 | 白金測温抵抗体(JIS C 1604:2013) | ||
---|---|---|---|
品名 | 抵抗比(R100/R0) | JIS 記号 | 抵抗比(R100/R0) |
R850 抵抗線 | 1.3845~1.3865 | Pt100 | 1.3851 |
R916 抵抗線 | 1.3916~1.3927 | ― | ― |
- 素線線径(mm)
- 0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.05、0.06、0.07、0.076
その他の線径も承りますのでご相談ください。
熱電対セット品
- 概要
- 熱電対セット品や貴金属以外の熱電対も承りますので、ご相談ください。
校正
- 概要
- 比較法と定点法での校正を承ります。また、トレーサビリティに関する書類もご提出可能です。
- 特長
- 当社の熱電対は、定点法による校正を採用しています。お客様からのご要望に応じて、比較法による校正試験も対応可能です。
当社が使用する測定器類は、定期的な校正により国家標準とのトレーサビリティが確保されています。
詳細
校正方法
品名 | 方法 | 特徴 |
---|---|---|
比較法 | 標準用熱電対と校正する熱電対を校正用電気炉に挿入し、両者の起電力を比較して校正する。 | 指定温度を直接測定できる。使用温度で複数の熱電対を一度に校正できる。精度が定点法より劣る。 |
定点法 (るつぼ法) |
るつぼに高純度金属を入れ、電気炉で融解点または凝固点における熱起電力を測定する。 | 最も精度が高い。 |
定点法 (ワイヤー法) |
熱電対先端に金属線を接続し、電気炉で温度を上昇させる。接続した線が切断する直前の熱起電力が一定となるポイントを測定する。 | パラジウムや白金などの高温度融解点の定点校正が可能。 |
トレーサビリティ体系図
関連ページ
製品に関するご質問・ご相談
製品に関する詳細、試作・共同開発や、ご質問、ご相談などお気軽にお問い合わせください。
製品営業部
貴金属が持つ優れた特性を最大限に引き出す
技術力を紹介します