白金測温抵抗体

白金測温抵抗体とは
白金測温抵抗体とは、白金の電気抵抗が温度変化に応じてほぼ線形的に変化する性質を利用した温度センサのことです。代表的なものに、0℃での抵抗値が100Ωとなる「Pt100」が挙げられます。
白金は化学的に安定で酸化・腐食に強く、抵抗値と温度の関係が長期にわたり安定しているため、高精度な温度計測が可能です。-200℃程度の低温から500~600℃、さらに高温の800℃程度まで対応できるものもあり、幅広い範囲で利用されています。
測温抵抗体とは
測温抵抗体とは、金属や合金の電気抵抗が温度変化に応じて変化する性質を利用した温度センサです。代表的なものに白金があり、化学的安定性と高精度が求められる場面で広く使用されています。
産業分野や研究開発、医療機器など、多様な用途での正確な温度制御や監視に用いられ、長期的な信頼性を確保する温度計測手段として重要な位置を占めています。
測温抵抗体の材料別特徴
材料ごとのメリット・デメリット
材料 | メリット | デメリット |
---|---|---|
白金(Pt) | ・酸化・腐食に強く、長期安定性が高い ・幅広い温度範囲(-200℃程度~600℃以上)で高精度計測が可能 |
・コストが高い ・測定装置によっては高精度な電流源・回路が必要 |
ニッケル(Ni) | ・比較的安価で入手しやすい ・白金より高い感度を得られる場合がある |
・温度と抵抗の特性が非線形で、範囲が限られる ・高温での安定性・再現性に劣り、長期使用で特性が変化しやすい |
銅(Cu) | ・導電率が高く製作コストが低い ・低温~中温域での応答性が良好 |
・高温での酸化が進みやすく、長期安定性に難点 ・使用できる温度範囲が狭く、精度面でも白金に及ばない |
白金測温抵抗体の製品紹介
- 概要
- 白金測温抵抗体の抵抗素子および抵抗素子のリード線用の高純度銀線などを取りそろえています。当社の誇る高度な精製・加工技術により、厳密な品位管理を徹底しています。当社では抵抗比特性の異なる白金測温抵抗体2種類を提供しています。
- 仕様
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測温抵抗体用素線 白金測温抵抗体(JIS C 1604:2013) 品名 抵抗比(R100/R0) JIS 記号 抵抗比(R100/R0) R850 抵抗線 1.3845~1.3865 Pt100 1.3851 R916 抵抗線 1.3916~1.3927 ― ―
- 素線線径(mm)
- 0.02、0.025、0.03、0.035、0.04、0.05、0.06、0.07、0.076
その他の線径も承りますのでご相談ください。
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