不溶性電極

不溶性電極とは

不溶性電極は、化学的に安定した素材で作られており、電解反応中に溶解しないことを特徴とする電極です。これにより、長期間にわたって安定した電解が可能となり、製品の品質や反応効率を保つことができます。

不溶性電極は主に、水素の生成、塩素や次亜塩素酸水の生成、めっきなどの工業プロセスで使用されており、電極の耐久性や安定性が求められる場面で活用されています。

※「MODE」および「Platinode」は当社の登録商標です(登録国は日本国のみ)。

不溶性電極の特徴

不溶性電極の特徴は、主に「耐久性」と「安定性」にあります。電解反応中に自身が溶解せず、化学的に安定しているため、長期間にわたって使用できます。特に、塩素を含む環境や酸性・アルカリ性環境など腐食性の高い条件下でも、電極が変質せずに機能し続けます。

また、導電性が高いため、効率的に電流を供給でき、安定した電解プロセスを維持できます。このため、不溶性電極は、長寿命を求められる電解処理や水の電気分解、化学物質生成などのプロセスに広く利用され、効率的な反応と製品品質の向上に貢献します。

不溶性電極の種類

不溶性電極には、主に以下の種類があり、電解の種類や条件に応じて使い分けられています。

  • 酸化イリジウム電極:耐食性と安定性が高く、塩素や次亜塩素酸水の生成に多用されています。効率的な電流供給が可能です。
  • 白金電極:耐食性と導電性が高く、主に実験や電解プロセスに使用されています。取り扱いが容易なことが特徴です。

不溶性電極の主な用途

不溶性電極は、水素の生成や塩素・次亜塩素酸水生成、めっき、化学物質の製造など、長期的で安定した電解が必要な場面で活躍しています。

機能水の生成

機能水生成用電極は、水の電気分解を通じて酸性電解水(次亜塩素酸水)や電解次亜水を生成するために使用されています。

めっき電解槽

めっき電解槽向け電極は、不溶型アノードとして電解液中の金属成分をワークに析出させるために使用されています。

水素の生成

水素生成用電極は、水の電気分解によって効率的に水素ガスを生成するために使用されています。

不溶性電極の製品紹介

石福金属興業では、電気化学特性と物理特性を高いレベルで併せ持つ不溶性電極を取り扱っています。お客様の用途に合わせて適切な電極を選定します。まずはお気軽にご相談ください。

酸化イリジウム焼付チタン電極「MODE(モード)」

酸化イリジウム焼付チタン電極「MODE(モード)」

酸化イリジウム焼付チタン電極「MODE (モード)」は、チタン基体、中間層、触媒層により構成される不溶性電極です。触媒層の組成を選定することで、塩素発生効率特性に対する各種ご要望にお応えできます。

白金めっきチタン電極「Platinode(プラチノード)」

白金めっきチタン電極「Platinode(プラチノード)」

チタン基体上に白金触媒を電気めっきした「Platinode(プラチノード)」は、耐久性に優れた不溶性電極です。白金被覆の厚さを変えることで、電極寿命を調節することができます。

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