酸化イリジウム焼付チタン電極「MODE(モード)」

製品概要
酸化イリジウム焼付チタン電極は、高い耐食性と導電性を持ち、水の電気分解や塩素生成に使用される電極です。 石福金属興業の酸化イリジウム焼付チタン電極「MODE (モード)」は、チタン基体、中間層、触媒層により構成される不溶性電極です。触媒層の組成を選定することで、塩素発生効率特性に対する各種ご要望にお応えできます。被覆構造内に耐食性・導電性が高い中間層を配置することで、高電流密度下での酸素発生用陽極として高い耐久性を発揮します。
※「MODE」および「Platinode」は当社の登録商標です(登録国は日本国のみ)。
MODEの特徴

- 基体にチタンを使用するため、軽量かつ形状が変化しません
- 不溶性のため、電極からスラッジが発生せず、電解液や製品が汚染されません
- 寿命に達した電極は、当社にてリコーティングが可能です。基体を繰り返し使用できます
- 板状、棒状、メッシュ状など、さまざまな形状の電極を製作できます
- 塗布-乾燥-焼付工程を繰り返すことにより、高い耐久性を実現しています
- 電極触媒に酸化イリジウムを使用することで槽電圧を抑え、高い電流効率を実現しています
規格 | 適用電流密度(A/dm2) | 特長 | 用途例 |
---|---|---|---|
MODE-100系 | ~30 | 塩素発生効率が高い | 海水電解 |
MODE-130系 | ~30 | 塩素発生用で酸洗浄可能 | 海水電解・塩水電解 |
MODE-150系 | ~10 | 塩素発生用で極性切替可能 | 塩水電解・機能水生成用 |
MODE-160系 | ~30 | 最も塩素発生効率が高い | 塩水電解・機能水生成用 |
MODE-200H系 | ~30 | 有機物に対して耐久性が優れる | 電気防食・電気透析・排水処理 |
MODE-200J系 | ~200 | 酸素発生用で高電流密度下の使用可能 | 銅箔製造・鋼板亜鉛めっき・ アルミ箔表面処理 |
MODEの主な用途
酸化イリジウム焼付チタン電極「MODE (モード)」は、酸性電解水(次亜塩素酸水)や電解次亜水の生成に優れた性能を発揮し、小型・長寿命な除菌デバイス用途や、高品質なめっき用途に適しています。
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