Pd 原子番号=46

パラジウム Palladium

46 Pd Palladium

触媒活性や水素吸蔵性を持つ白金族元素

パラジウムは白金族元素の一つで、白金と同様に高い触媒活性をもつため、主な用途は自動車の排気ガス浄化装置です。環境問題が世界共通の課題になっている現代社会において、欠かせない材料の一つです。
医療分野では、金属アレルギーを引き起こすことが少ないため、人体に優しい歯科用合金材料として長年にわたり使用されています。
また、パラジウムは、水素吸蔵性を持つことでも知られています。実に体積の900倍以上もの水素を吸収・透過させることができるため、高純度な水素を精製するための装置にパラジウムの薄膜などが使用されます。

基礎物性値

比重(g/cm3) 12.02
融点(℃) 1552
沸点(℃) 2963
色、結晶構造 銀白金属、立方
熱伝導率(Wm⁻¹K⁻¹) 75.2
平均比熱(Jkg⁻¹K⁻¹) 247
電気抵抗率(nΩcm) 10.8
電気抵抗率の温度係数(10⁻³K⁻¹) 4.2
線膨張係数(10⁻⁶K⁻¹) 11
ヤング率E(GPa) 122
ずれ弾性率G(GPa) 44
体積弾性率K(GPa) 180
ポアソン比ν 0.39
  • 参照する文献により、数値が多少異なることがあります。
  • 当社がお客様にご提供する技術資料などに記載する数値は、上記と異なることがあります。

合金データ

組成 密度(g/cm3) 硬さ(HV) 融点(℃) 電気伝導率(IACS%)
90%PdRu 12 160 1580 4.8
40%AgPd 11.5 120 1290 4.5
10%Au30%Ag10%Pt35%Pd14%Cu1%Zn 11.8 220 1086 5
  • 掲載するデータは、当社のこれまでの取扱実績をもとに作成しています。現在は取り扱いがないものも含まれることがあります。