プレスリリース

NEDO革新MEAへのカソード触媒の採用について

2025年12月03日

 国立研究開発法人新エネルギー開発機構(NEDO)の「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」(以下、本事業といいます。)において、「高温低加湿作動を目指した革新的低白金化技術開発」(期間:2020年度~2024年度)の実施を同志社大学(グループリーダー)、千葉大学、東北大学、産業技術総合研究所および当社が受託して開発しましたカソード触媒(白金担持メソポーラスカーボン、以下Pt/MPC)が、NEDO革新MEA(膜電極接合体)のカソード触媒に選定されましたのでお知らせします。

 NEDO革新MEAとは、評価解析プラットフォームにてNEDO事業の到達程度の確認と今後の課題提起のため、本事業で開発された材料と技術を組み合わせたMEAになります。

  • 図1に評価解析プラットフォームにて測定されたNEDO革新MEAの発電特性を示します。NEDO革新MEAは従来品から構成された標準MEAと比較して非常に高い発電特性を示しており、2030年目標を達成することができました。
  • 図2に発電特性向上に対する各材料の寄与割合を示します。発電特性向上に対して触媒の寄与率は大きく、目標達成に貢献していることが確認されました。
  • 図3にPt/MPCの透過型電子顕微鏡による観察結果を示します。開発しましたPt/MPCは、C担体にユニークな形態と細孔構造を有するMPCを採用し、その細孔構造を活かした状態でPt粒子を微細・高分散に担持し、かつPt粒子の担持位置を制御することで高い性能を得ることができる触媒になります。

図1 NEDO革新MEAの発電特性.png

図1 NEDO革新MEAの発電特性

図2 各材料の寄与度.png

図2 各材料の寄与度

図3 Pt・MPCのTEM観察結果.png

図3 Pt/MPCのTEM観察結果

 これらの成果は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託業務の結果得られたものです。

 また、量産仕様のPt/MPCは、2025年度から開始されましたNEDOの「水素利用拡大に向けた共通基盤強化のための研究開発事業」の標準カソード触媒として採用されることが決定しました。量産仕様のPt/MPCは、2025年12月時点で当社よりご購入いただけます。ご関心のある方は、ぜひ当社までお問い合わせください。



【本研究内容に関するお問合せ先】
■石福金属興業株式会社 ナノ材事業部 井上 秀男
 Tel: 048-931-4581 (代)
 e-mail:h-inoue (at)ifk.co.jp

【触媒の購入に関するお問い合わせ先】
■石福金属興業株式会社 製品営業部
 Tel: 03-3252-3133

【報道に関するお問合せ先】
■石福金属興業株式会社 総務部 福居 直樹
 Tel: 03-3252-3131 (代)
 e-mail:kouhou (at)ifk.co.jp

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